一番初めにする療育は表出が大切

知育 療育

こんにちは。

今日はペクスとABAについて話していきたいと思います。

私の娘は、ABAを3歳〜5歳くらいまでしていました。

良かった部分はインプットが増えたので、言葉もたくさん覚えて

語録として、色々習得できたところです。

ただ、今振り返ると最初にするべきはABAではなくて、ペクスの方が良かったなと思うのです。

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ABAの良い部分と、ペクスの良いところ

ABAは、最初は覚えていくことが基本となっているかなと思います。

こちらが指示して、プロンプトをして教えていきます。

そもそも意味を知らないと話せないし、言葉を覚えるのはとても大切なことです。

そこから話せるようになったら、〇〇取ってくださいなどの言葉も教えていきます。

なのでもちろんABAで教えてきたことは無駄にはなっていないし、やって良かったと思っています。

ただどちらかというと、子どもの行動を強制したり、教えたり主体が親な場合が多いです。

ペクスは、表出をメインで教えていきます。

どんな場面でも主体は子どもです。

〇〇してほしい、〇〇ください。

話せないお子さんには絵カードで教えていきます。

日常の場面で本当に欲しいものを練習対象としていくので、

子ども自身もこれをすると要求が叶えられるので

覚えやすいですよね。

机に向き合う必要も椅子に座ってじっとしている必要もないので、教えやすいのが特徴です。

人間として、生きていく上で一番大切なことって、表出だと思います。

例え話せなくても、その権利は奪ってはいけなんです。

子どもの行動を矯正するだけのプログラムの先に

例えば、子どもの問題行動を強制することだけをしていると、大人にとって都合の良い子にはなると思います。

ただ問題は少し大きくなってから出てくる場合があります。

私が聞いたのは

行動を強制されるだけのプログラムだと、

子どもが思春期になってから、急に攻撃的になり暴力をふるい出すということ。

男性なら特に怖いですよね。力があるので。

自分の意志に反して「適切な」行動をするように

矯正され続けた子どもは

聞き分けが良いけど、自分で考えることができなくなったり、

人に言われないと何もできなくなるか、

攻撃的になるかのどちらかになるそうです。

なので長期的な視点で考えることがとても大切なんです。

私の娘も昔はなかったのに、一時期他害が出るようになりました。

その時期は娘と向き合って、娘の意見を聞いて

私の意見も言って、ようやく無くなったのですが。

もっと早くに表出をさせることに力を入れていたら、他害も出なかったのでは?と思いました。

必ずしもそうとは限らないですが、やっぱり初めから表出にもっと力を入れておきたかったな、それが娘を守ることにもつながっていると思ってます。

表出は権利

全ての障がいのある子ども、話せない子どもはペクスで表出を教えて欲しい。

ペクスアプリの場合、音声も出せるので、より言葉に近いように思います。

最近、ある障がい施設にいく用事があったのですが、

言葉が出ない17歳ぐらいの男の子が、見守られた状態で、廊下を歩き回っていました。

「あ〜あ〜」とずっと何かを訴えていました。

私は「どうしたの?」と目で問いかけると、目をきちんと合わせて

こちらをみました。そしてまた「あ〜あ〜」と言って歩いていきました。

目があった瞬間なんとなく「助けて」と言っているようにも感じました。

表出をする術を教えることで、変わるお子様も多くいます

表出を獲得したら、人生がもっと彩るだろうなと思うのです。

そして、どんな重度なお子さんも、教えたらできます。

実際に最重度のお子さんも、ペクスを使えるようになっていますし、

脳性麻痺のお子様も、教えたら使えるようになっています。

もちろん期間は長くかかる場合もありますが少しでも、ほんの少しでもできたら良いですよね。

だって表出をしたくない人なんていないから。

言葉が一番、表出には便利だけど

言葉が出ないお子様には、言葉の代わりになるものが必要だと思います。

そういったことに取り組んでいる作業療法士もいますが、まだまだ少ないのが現状なのかな。

教えてもわからないだろうと思うのは、ほとんどが間違えています。

そしてそんな風に思うのはこちらの都合なことが多いんですよね。

表出に関しては数ヶ月、数年かかっても身につけて欲しいことだと思います。

ペクス公式ホームページはこちら

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